イギリスを知る
【UKファッション】とは、イギリスのファッション全般を指す言葉です。聞いたことはあっても、具体的な内容までは知らない人もいるでしょう。UKファッションと言っても複数のジャンルがあるため、一括りで定義できるものでもありません。
今回はアメリカと比較して他国のスタイルとは何が違うのか、どういったブランドがあるのかを解説していきます。国の歴史にまでさかのぼる、奥深いファッションの背景を感じてください。
アメリカンファッションとの違い
英国王室を頂点とし、階級社会・貴族文化であったイギリスでは、【他者のための装い】という文化が根付いています。相手に失礼のないように、誠実さや実直さを服装や振る舞いで表現することが美徳とされていました。【英国紳士】という言葉もあるように、常に紳士的なスタイルが求められていたのでしょう。イギリスのブランドにはドレッシーなものやエレガントな要素を加味したものが多く、着ていて背筋の伸びるような洋服が特徴と言えますね。一方、アメリカには階級制度はなく、国民が一丸となって国を作り上げた背景があります。様々な人種が暮らしていただけに、洋服も万人が着られるシルエットのものが好まれていたようです。機能性や耐久性を重視したアイテムが多く、リーバイスのジーンズはまさにその典型でしょう。普遍的な魅力がアメリカンファッションの特徴と言えますね。
具体的にどういったブランドがあるのか
代表的なUKファッションのブランドを紹介します。【コーギー】はイギリスのみならず、世界を代表するニットメーカーです。元々は靴下を製造していたブランドでしたが、アメリカで靴下が人気となったことから広く知られるようになりました。英国王室とも関りが深く、チャールズ皇太子のお気に入りでもあり、王室御用達に認定されていますよ。【チャーチ】は正統派の英国靴として名高いブランドです。イギリスの靴ブランドだと【トリッカーズ】も有名ですが、チャーチはよりエレガントな印象を受けます。007シリーズでジェームズ・ボンドが愛用していることでも有名ですね。
歴史を知って洋服を選ぶ
ファッションはライフスタイルであり、当人の生き方や好みが反映されるものです。洋服やスタイルにも成立した歴史や背景があり、それを知ることで自分のスタンスに合った洋服選びができるでしょう。着ている本人にしか分からない情報ではありますが、そういったうんちくを知った上でコーディネートを決めると、選んだアイテムに対して愛着が生まれると思います。お読みいただきありがとうございました。
株式会社シコーはポリエステル染色を行っています